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輪郭線

どっちかというと私の絵はリアル指向なので、萌えとは程遠く放っておくとどんどんフランドル絵画のようになってしまいます。油絵を描いていた頃も周囲とは明らかに浮いていて講師に「お前は岸田劉生かっ」などとツッコまれました。

そんな「糞リアリズム」(前述の講師談)にならないよう、また「萌エロい」ものを表現するにはやはりマンガ表現である輪郭線が欠かせません。しかしこの輪郭線というやつ、実に面倒です。その昔ペンでマンガやイラストを描いて同人誌をコミケに出していた頃もありましたが、いつもペン入れするのが面倒でした。最近はPCや製版技術やらが進歩して、鉛筆画をスキャンしたりオールデジタルで描けるのでいいですね。私もこんな時代に生まれたかったものです。とはいえ私もほぼオールデジタルでやっていますが。

ですがデジタルになってもやはりキャラの輪郭線に苦労しています。私は遠近感や柔らかさを表現するため、線の太さを場所によって微妙に太くしたり細くしたり、場合によっては消したりしてGペンに近い線の強弱をつけています。しかしGペンのように筆圧で調整せず、Photoshop の1~3pxのブラシでひたすら短く線をつなげては消しゴムではみ出した線を消すという地道な作業。というかペンで描いていたときも結局Gペンを使わず丸ペンでそうしていたような。SAIやコミックスタジオも試してみましたが、どうも私には自動補正や筆圧が使いこなせず、結局この描き方に落ち着いてしまいました。

他の絵師の描き方を参考にしてみたり、試行錯誤を繰り返して多少は進歩しているのですが、輪郭線の描き方だけはアナログ時代から変わらないのが何とももどかしいです。

あ、2枚目の絵でくわえているのはサラミです。念のため。


差分?

おわかりいただけただろうか?
左右の絵の違いについて・・・

証言:
「当初は同じ絵を違うシーンで使い回して差分にしようと思ってたんです。でも左右の向きを反転してみようって軽く考えてやってみたら・・・もう気づいたら手遅れになってたんです! あの時あんな気まぐれさえ起こさなければ・・・」

基本CGが16枚に増えました。ええ。自分で首を締めましたとも・・・


肌の質感

前回偉そうに材質感について語りましたが、肌の塗りについては試行錯誤。絵柄が絵柄なんでアニメ塗りとかギャルゲ塗りにはほど遠いんですが、でもやはり参考にするのは実はその辺だったりします。触って撫でて揉んでむにむにしたくなるプニプニ感が理想なんですが、なかなか難しいです。

今回 H.H.G は前作の乙牝より明るめのえっちを目指してますので、肌色を若干明るめにするよう心がけています。しかしそこが非常に難しい。明るくすればその分使える色調のコントラストの幅が狭まるので立体感や遠近感が乏しくなりがち。おかげで最近は Photoshop のショートカット Ctrl+U (色調補正)と Ctrl+L (レベル補正)を覚えてしまいました。

最近ちょっと風邪引いてしばらく作業できなかったんですが、がんばるぞっ。


微調整

私は元々女の子を描くのが苦手。それにロリな女の子は頭身のバランスが難しいです。なので描くたびにバランスが変わってしまいます。ようやく全CGの基本絵の着色に取り掛かれたので、現在は全CGの体や顔のバランスを見直しているところです。とはいえ足掛け1年以上にもなるので古い絵はまるで他人の顔になっていて、ほとんど描き直しになっているものも。つくづく画力が安定していないことを痛感してしまいます。

ところで他の絵師さんはどんな描き方をしているんでしょうか。ネットで検索すると色々な描き方があるようですし、「デジ絵の文法」とか見るとこんな描き方もあるんだなぁと感心してしまいます。私の場合はちょっと変則的で体の輪郭から描けません。大体目から描きますが、耳や鼻から描いていることもあります。要は基準になる体のパーツをアタリにして体を描くというやり方。どうりでプロポーションが狂うわけです。


はじめての共同作業

はじめて、って訳ではありませんがこないだCGを共同制作。tongの下書きで私が清書。

catwhiskerは2人しかいませんが一応分業されています。tongがプログラムする人、私が絵を描く人、というように。しかし、2人ともクセのある人間なのでお互いの領分に足を突っ込むことがままあります。

例えばサイトの更新。一応tongの仕事ということになっていますが、私が勝手にいじって改造してしまうことが結構あります。このブログの立ち上げや管理に関しては結局私が全部やってしまいました。それに私はプログラムも少し打てるので、ゲームプログラミングについても口を挟みます。時々tongの組んだプログラムの欠陥を重箱の隅をつつく様に指摘したりするので、tongも非常に腹立たしい思いをしているのではないでしょうか。

逆にtongは私の絵に口を挟みます。私が絵を描くと赤ペン先生よろしく修正画を返してきます。それがまた実に的を得ていたりします。こないだは私がCGの構図に悩んでいたら頼みもしないのに勝手に下絵を描いて寄越してきました。それがまたこっちで散々悩んでいたものを吹っ飛ばすほどいい構図だったのです。正直、悔しいです。

ともかく始末が悪いほど知識と技術と批評眼を持つ2人。お互いそういう気の抜けない状況を作りながら、とはいえそれがいい緊張感となっていい作品に仕上げられるのではないかと自負しています。というかそうなるといいなぁ・・・。