「心の勃起」などと上手い事を言った人もいますが「萌え」の意味は未だはっきりと定義づけされていないようです。でも言葉の意味があいまいな分、汎用性があるのか属性(メガネ、ツインテール)や行動パターン(ツンデレ、ドジッ娘)、果ては「はいてない」やら「男の娘」などの様々なバリエーションが量産されています。

これらは一見ニッチなニーズに対し細分化されたコンテンツでマニアを満足させているようにも思えます。しかしうがった見方をすると、同好の士を掘り起こしてマニアックなコンテンツを大衆化したり、逆に「俺だけじゃない」と安心させて横並び意識を満足させてるんじゃないかとも思います。そう考えると実に日本人らしい文化だなぁと思います。

などと理屈をこねて何を言いたいかというと、果たして私の作ったものってニーズがあんのか? 萌えんのか? などと思うことがあるからです。恐らく人気キャラのパロディやらロリ巨乳などを描けばもうちょい売れそうな気もするのですが、このサークルのメンバーはヒネクレ者ばかりなので迎合するということを知りません。ニーズなんかどうでもいいと開き直るほどマニアックでワガママです。多分我々の時代は100年経っても来ないでしょう。まあ空前の浣腸ブームとか来て「下痢便萌え~」とかブヒブヒされたらイヤすぎますが。

とはいえ「オレはオレの好きなものしか描かん」とか頑固職人みたいなことをやってしまうと、それこそ私はお尻と浣腸器と拘束具しか描かなくなるでしょう。なのでたまにはラクガキで様々なバリエーションを実験的に描いてみたりします。今回の蔵出しは大分前に描いたツインテールのマトモなセックス(微妙にお尻の方に入っているような気もしないでもないですが)。うん、やはり萌えには程遠いようですね・・・