カテゴリー: 制作日誌

差分

差分というのはこの手のエロゲというか紙芝居型ストーリーには欠かせない要素。同じシーンでポーズや表情など、カットのバリエーションを作って「お得感」を演出できます。ぶっちゃけ言うといわゆるCGの水増しですけど。

ただ今、差分表と照らし合わせながら差分CGの制作中。この差分表は以前にも紹介しましたが、シナリオを元にエクセルにまとめたもの。基本CGがほぼ完成したところで今回セルの色分けをして手付かずの部分を灰色にして見やすくしてみました。数えてみるとCG枚数ではやっと半分を過ぎたところ。まだ先が長いように見えますが、私的には頂上が見えている感じです。

しかし私の場合、単純に目鼻口の表情の描き替えだけの差分でなく、ちゃんと時間経過とかもわかるような描写もしたくなってしまいます。凝り始めるとそれこそキャラを新規に描き直しした差分を作りたくなってしまうので、品質を落とさずにどこまでそれをセーブできるかが、この作品を早く完成させられるかのカギになりそうです。

ともかく差分は描いていて楽しいですし、基本CGがある分ラクです。こないだは5時間で一気に2枚差分を描けました。でも飛ばしすぎたのか、そのあとちょっと体調が崩れました…もう4月ですか…がんばろ。


夜のお菓子

家族に見られると身を滅ぼす絵を描いていますから、自ずと作業は夜となります。ほぼ毎夜tongとチャットをしながら作業していますが、頭を使うと小腹も減るし糖分が欲しくなります。あまり体に良くないとわかりつつ、コーヒーを飲み、お菓子をつまみ、そして時にチャットでお菓子の自慢大会に。

 mezzo: 今日はファミマのヨーグルトチョコレーズンです
 tong: 今日は・・・お菓子を切らしました・・・
 mezzo: ZIPで送りましょうかw
 tong: 送れるものなら・・・

最近の私のお気に入りはカンパンです。ていうかすでに食事じゃないかと・・・


息切れ

最近ペースが上がったかなと思ったら、ちょっと息切れ。若くはないので色々不調な所が出るのは仕方ないのですが、それにしても衰えたものです。

とはいえ昔描けなかったものが描けるようになったり、描き込みも落ち着いてできるようになったのは年の功なんでしょう。昔自分が描いた絵を見ると勢いだけでごまかしてる感じがよくわかります。一応それなりに画力はアップしてるんでしょうね。でも葛飾北斎は75歳を過ぎて「画狂老人卍」と名を改め、画力の向上に余念がなかったそうですから、まだまだ私なんぞ若輩者もいいところなんでしょう。疲れたなんて言ってられませんね。

そんなわけでちょっと休んだのでまた頑張ります。


微調整

私は元々女の子を描くのが苦手。それにロリな女の子は頭身のバランスが難しいです。なので描くたびにバランスが変わってしまいます。ようやく全CGの基本絵の着色に取り掛かれたので、現在は全CGの体や顔のバランスを見直しているところです。とはいえ足掛け1年以上にもなるので古い絵はまるで他人の顔になっていて、ほとんど描き直しになっているものも。つくづく画力が安定していないことを痛感してしまいます。

ところで他の絵師さんはどんな描き方をしているんでしょうか。ネットで検索すると色々な描き方があるようですし、「デジ絵の文法」とか見るとこんな描き方もあるんだなぁと感心してしまいます。私の場合はちょっと変則的で体の輪郭から描けません。大体目から描きますが、耳や鼻から描いていることもあります。要は基準になる体のパーツをアタリにして体を描くというやり方。どうりでプロポーションが狂うわけです。


はじめての共同作業

はじめて、って訳ではありませんがこないだCGを共同制作。tongの下書きで私が清書。

catwhiskerは2人しかいませんが一応分業されています。tongがプログラムする人、私が絵を描く人、というように。しかし、2人ともクセのある人間なのでお互いの領分に足を突っ込むことがままあります。

例えばサイトの更新。一応tongの仕事ということになっていますが、私が勝手にいじって改造してしまうことが結構あります。このブログの立ち上げや管理に関しては結局私が全部やってしまいました。それに私はプログラムも少し打てるので、ゲームプログラミングについても口を挟みます。時々tongの組んだプログラムの欠陥を重箱の隅をつつく様に指摘したりするので、tongも非常に腹立たしい思いをしているのではないでしょうか。

逆にtongは私の絵に口を挟みます。私が絵を描くと赤ペン先生よろしく修正画を返してきます。それがまた実に的を得ていたりします。こないだは私がCGの構図に悩んでいたら頼みもしないのに勝手に下絵を描いて寄越してきました。それがまたこっちで散々悩んでいたものを吹っ飛ばすほどいい構図だったのです。正直、悔しいです。

ともかく始末が悪いほど知識と技術と批評眼を持つ2人。お互いそういう気の抜けない状況を作りながら、とはいえそれがいい緊張感となっていい作品に仕上げられるのではないかと自負しています。というかそうなるといいなぁ・・・。