月: 2010年12月

現状報告

H.H.Gの進捗は遅いですが一応進んでいます。シナリオ・絵コンテはすでに完成。あとはひたすら絵を描くだけですが、納得の行くまで絵を詰めると時間がかかります。1枚に最低でも20時間以上はかけますし、差分に凝りだすと100時間超えもザラにあります。絵の品質については妥協したくないので魂を削りながら描いていますが、どうしても兼業で同人メインというわけにもいかないので制作にかけられる時間も限られます。すでに前作から3年以上のブランクがありながら、未だ発売日についてアナウンスできない状況で申し訳ないですが、しばらくお待ちください。

そんな遅筆の私に業を煮やしたのか、Tongが何かをゴソゴソと作っているようです。公開されるのかされないのかはわかりませんが、生暖かく見守りつつ目の前のフォトショと格闘したいと思います。


性衝動

私たちがエロいものを作る理由は以前から書いていたかもしれませんが、自分たちが「欲しい」から。世の中にエロコンテンツは数あれど、自分の嗜好にドンピシャリなものが存在しないからです。エロゲーをプレイして「筋書きがもうちょいこうだったら」とか「この絵柄であの路線を」とかもどかしい気分にさせられた方も多いのではないでしょうか。私たちの場合、幸い嗜好が似通っている上に技術上の問題を補完し合えるパートナーを見つけられたので、夜な夜なチャットしながら自分たちの理想のゲームを作っていられるわけです。ある意味恵まれた環境かもしれません。

しかしいざ作るとなると技術的な解決が見つからない、実現させるために膨大な手間と時間がかかりすぎるなどの理由で妥協しなければならないことが沢山出てきます。さらに作ったものを売ってお金をもらおうと考えたら、自分が描きたいものだけ描くというわけにはいきません。モザイクもかけないとなりませんし、ましてや2人でやっていますから時には描きたくないものも描かざるを得ません。私は「ち●こなんか描きたくない」と何度か相方のTongに漏らしていますが、非情にも「それはない」と一蹴されてしまいます。

そんなわけで自分のためにと書いておきながら、結局は相方やプレイヤーを意識して完成度を高める努力をすることになります。しかしそればかり続くと今度は性衝動が薄れてくるんですよね。最近「苦行」のように背景ばかり描いてそれこそイ●ポになるかと思いましたが、こないだ菊穴を描いていたら元気になりました。ああ、やっぱり自分が抜ける絵を描いてナンボですね。


インタラクティブなコンテンツでのストーリーボード

以前から「現代的なクリックアドベンチャー」について色々書いてきているのですが、今回はストーリーボードについてです。

ストーリーボードは物語の流れを紙芝居形式で絵と簡単な文章で表現したものですが、イメージボード、イメージスケッチなどと呼ばれる場合も有り、多くの場合「制作の初期段階で作品の大まかな像をスタッフ間で共有する」ために造られ、ここから脚本、絵コンテ等が起こされてゆきます。

広く使われるという事はコンテンツ制作のワークロードにおいて有用であることにほかなりませんが、巷で語られるストーリーボードは映像作品向けの物ばかりで、ゲーム等の「分岐の多いコンテンツ」向けのものは少ないように思います。