カテゴリー: ギャラリー

緊張感

そろそろコミケの季節ですね。catwhiskerは基本ネット上でしか活動しない方針ですので出ることはない、というか相方が遠方のため物理的に難しかったりします。私はだいぶ前の晴海~TRC時代の頃とかにサークルを主宰してましたので、いつかは戻りたいかなとも思うんですが。でも年寄りにはキツいですかね。

コミケをやっていた頃は会場で販売するための締切りが存在していましたので、間際の緊張感が凄かったです。私はコピー誌をせっせと会場で製本している無名の弱小サークルでしたから、コピー機での印刷が間に合うかどうかまでが勝負みたいな感じでした。今考えるとだいぶ無茶なことしてましたね。それにどうしてもやっつけになる部分も多くて満足できる仕上がりとはいえなかったかも知れません。

今は特に締切りを設けていないというか、自分たちが満足できるレベルまで仕上げないと発売しませんので、クオリティとしてはあの頃よりもいいものを作れている気がします。でもだらだらと延ばすことが可能なために緊張感がないのも事実。昔は色々と周囲を犠牲にして突っ走ることも出来たわけですが、この歳になると守るものも多くなってきますし。イカンなぁと思いつつも、疲れてくるとついだらだらしてしまいますね。

やはりイベント合わせの目標を作った方がよろしいのかしらん?


エロ同人

先日tongとチャットで「DLサイトでどうしてこれが売れるのかわからない」という話になりました。同人は制作日数とかコストとか、そんなことを考えずに好きにやれるわけですが、たとえ売れ筋の同人作品でも妥協の産物と言えるものが少なくない気がします。ツメが甘いというか、物足りないというか。

商用エロだけでなく、毎週のように開かれる同人即売会や同人サイトで万単位のサークルがひしめき合っていますから、何も自分で作らなくてもエロは飽和状態にあるように見えます。でも物足りなさというか「自分ならこうするのに」と思うところがあるから自分で作るんでしょうね。他のサークルさんはどうかわかりませんがcatwhiskerに関してはそうです。自分たちがオナニーするのに、背景や小道具、設定もこだわらないと集中できないのです。細かい描き込みはまさに自慰行為。

でもエロって勢いが大事なんですよね。その場の勢いでバーッと作った方がエロくて、完成度を上げるにつれて逆に萎えるということが多々あります。我々の嗜好では売れ筋商品を作れそうにない気がします。ですがcatwhiskerの方針は「自分たちが欲しいものを作る」こと。万人受けはしないだろうけれど、ニッチな層にはズギュンと来るものを。わかる人だけ買えばいい。

なんてカッコつけてみましたが、それが結果(収入)につながればいいなぁという下心がないわけじゃありません。正直言うとお金は欲しいです。でも描いた端からボツにしているんじゃ結果も何も…

※右図は何度か描き直したけれど気に入らず、結局ボツにしたもの


ラクガキ

打ち合わせ中のラクガキ。近所を歩いていたら女子高生の靴下が目に焼きついたので。

しぃちゃんのWebnoteは絵描きには重いけど、サーバーでJavaを動かす必要もないFlashベースなので設置もカンタン。ビジュアル的な打ち合わせに便利です。校正のための画像アップロード機能とかつけて独自のカスタマイズをして使っています。

でも配布元のサイトがなくなってますね。


パースの描き方

3Dソフトなんて持っていませんので、背景パースは基本的にほとんどフォトショ上で手描きします。元になる写真や下書きをフォトショ上に持ってきたら、ラインツールで線をなぞり、交差した点にガイドを引いて消失点を取ります。3点透視ともなると消失点が遠くにないと傾斜がきつくなりますので、画像の10倍以上外にガイドを引くことも。十字に交差させたガイドの消失点から「ガイドにスナップ」させてラインツールで線を引っ張り、パース線を描画。あとは上から別レイヤーでラインに合わせて背景をひたすら描きます。床などはタイルカーペットの格子柄を別に作って、レイヤーに貼り付けたら変形ツールの「遠近法」でパースに合わせて変形をかけます。

観察者の目の高さが地平線になるので、地平線を基準に観察者との身長差を勘案してキャラクターを画面上に配置。小物や家具などの寸法はキャラを基準に目見当で合わせます。厳密に見るとパースは狂っていると思います、というか効率悪いです。

大体描けたらあとは白や黒のグラデーションを半透明にかぶせたり、クイックマスクでグラデーションのマスクを作り、遠景の彩度やコントラストをいじって「空気遠近法」でごまかします。

ちなみにこの絵は参考写真などはなく、真っ白な紙にフリーハンドで描いた下書きからフォトショ上でパースを起こしました。今回は妙に3点透視が多くて自分の首絞めてます。


無駄解像度

※WUXGA 1920*1200 の大画面ですのでクリック要注意!

私は昔、DTP(デスクトップパブリッシング)をやっていたのですが、クライアントから低解像度の画像を渡されて印刷物作らされた苦い経験があります。そのせいかむやみに大きい解像度でCGを描いてしまいます。この絵も部分ですが、これでフォトショの50%表示なんですよ。実際の絵は5000*6000px/600dpi とかトンデモない解像度だったりします。

データ渡すのにも200MB超とかしてたりするので、相方から「PCにやさしくない!」とか怒られます。フォトショでフィルタをかけるとプログレスバーがミリ単位で動くほど時間かかるので、一瞬落ちたのかと思うぐらい。でも私のXPはちゃんと調教済みですので、落ちたことはありません。その代わり左手のCtrl+S(上書き保存)は手クセのようになっていますが。

大きく描いて縮小すると仕上がりがきれいですし、色々あとで都合がいいですしね。誰得な解像度ではありますが、私にとっては保険みたいなものです。でも値札の「¥525-」とか電池の「Pasonanic」とか液晶モニター「BenQy」とか、実際のゲーム画面のサイズに縮小したら読めなくなるでしょうね。