私が制作に使っているのは何年も前に買った Adobe Creative Suite 5.5。月額制の CC(Creative Cloud)を契約しても、寡作な同人制作では元が取れませんから。

しかし最近絵描きを再開したらなんだか Photoshop CS 5.1 (64 Bit) の挙動がおかしいことに気づきました。多角形選択ツールで選択範囲を追加(Shift キー押しながら再選択)/ 削除 (Alt キー押しながら再選択) することができないんです。範囲選択中に Shift / Alt キーを押すとポイントが打てなくなり、Escape 操作も不能に。なげなわツールは大丈夫なのに。うーん、困りました。

多角形選択ツール

すでにサポート切れの CS ですから修正パッチは期待できません。仕方なく選択範囲をクイックマスクに切り替え、再度選択ツールかけて消したり塗りつぶしたりしていたんですが、すごく面倒。

ググってみたらどうやら Windows アップデートが犯人らしいです。おのれマイク■ソフト。でも以下の解決方法を見つけました。

Adobe Support Comunity – なげなわツール使用中にAltを押しても多角形選択ツールに切り替わらない

なんと Microsoft IME が原因とのこと。結論から言うと IME を以下の手順で古いバージョンに戻したら直りました。Windows 10 のバージョンは 21H1、OSビルド 19043.1348 です。

デスクトップ画面左下[スタートメニュー]>[設定(歯車アイコン)]>[時刻と言語]を開き、左メニューの「言語」の一番下、「日本語」の枠をクリックすると、[オプション]ボタンが現れるのでここをクリック(なぜ隠す)。

「言語のオプション」が開いたら、一番下の「キーボード」項目の「Microsoft IME」の枠をクリックするとまた[オプション]ボタンが現れるのでここをクリック(だからなぜ隠す)。

「Microsoft IME」が開いたら、ここの「全般」をクリック。

「全般」が開いたら一番下までスクロールし、「互換性」の項目の「以前のバージョンの Microsoft IME を使う」をオンにします。

以上で私の場合、Photoshop CS の不具合が直りました。つーかなんちゅう深い所に隠しよるん。

どうやら Windows 10 のバージョン 20H1(May 2020 Update)以降入力環境が変わって、古いアプリでは一部キーボード操作に不具合が出る模様。というか Windows 10 はファイルメニューが Alt キー押さないと出てこなかったり、コントロールパネルを廃しておきながら裏技でコンパネ出したりレジストリエディタ使わないと不要な機能を停止できなかったり、果てはログイン時にテンキーの NumLock を勝手に有効にしたり、スマホと無理やり連携させようとしたりと要らんことばっかしよる。おのれおのれマイク■ソフト。

ま、とりあえずこれでしばらくは CS5.5 で戦ってみたいと思います…

★おまけ

Windows 10 の IME といえば、日本語/直接入力切替時に出てくる[あ]とか[A]って何なん? 自分用の備忘録ついでにこのウザいやつを消す方法も紹介しておきます。

デスクトップ画面右下の IME アイコン「あ」または「A」を右クリックして[プロパティ]をクリック。

開いた「IME 入力モード切替の通知」で「画面中央に表示する」のチェックを外し[OK]します。

はー、これでスッキリ。ホント、要らん機能削るの面倒。

それはそうとフォトショだと輪郭線の清書がめどい。手ブレ補正機能のあるクリスタか SAI 買おうかなぁ。でも新しいアプリに慣らすのも面倒…