以前のエントリーにも書きましたが、H.H.Gを作成している当初から、髪の描写に悩んでいます。前作の乙牝の祈りの時の描き方はすごく非効率。私は髪を描くのがすごく苦手で、体のパーツで最も時間がかかります。何せ髪を描くだけで平気で1~2時間費してしまいます。

描き方の手順はまず髪を大きな塊として下地を描きます。その上からひたすら1ピクセルの線で色を3種類ぐらい切り替えて1本1本髪の流れを描きます。下地が線で全部埋まったら、これまた1ピクセルの消しゴムと切替えながらクセ毛のハネなどを描いたり周囲をボカしたりします。背景となじんできたら立体感を出すため、今度は明るい色と暗い色を使い分けながらハイライトや影をまた1本1本描きます。ただし下地が線で埋まってくると今度は全体がちぐはぐになりますので、焼き込みツールや上から半透明のハイライトや影を重ねて全体をなじませます。しかしこれもやりすぎると線が埋まってしまうので、また上から線を描き直すを繰り返し。ALTキーを押して周囲の色を拾いながら根気よく描いちゃ埋めを繰り返します。作業中はレイヤーを5枚ぐらい使っていることもあります。

要はテクニックではなく手数でごまかしているだけ。ひたすら頭の中で「ふわふわやわらかーく」「つやつやさらさら~」とか念じながらタブレットを動かすわけです。曲線をほぼ同一方向の流れで描かないとならないのでその間は呼吸を止めなければなりません。なので描いている間は息が詰まります。

でもそうやって苦労して描いてもさらに以前書いたエントリーにあるように、600dpiから72dpiに縮小するので、1ピクセルの線は結局潰れています。ていうかこんなリアルな描写じゃ萌えないんじゃないか?

なのでH.H.Gではもうちょい省力化しようとこれまた試行錯誤中。でもその試行錯誤に時間をかけてしまい、省力できているのか甚だ疑問と相方のtongに言われています。