カテゴリー: 制作日誌

性衝動

私たちがエロいものを作る理由は以前から書いていたかもしれませんが、自分たちが「欲しい」から。世の中にエロコンテンツは数あれど、自分の嗜好にドンピシャリなものが存在しないからです。エロゲーをプレイして「筋書きがもうちょいこうだったら」とか「この絵柄であの路線を」とかもどかしい気分にさせられた方も多いのではないでしょうか。私たちの場合、幸い嗜好が似通っている上に技術上の問題を補完し合えるパートナーを見つけられたので、夜な夜なチャットしながら自分たちの理想のゲームを作っていられるわけです。ある意味恵まれた環境かもしれません。

しかしいざ作るとなると技術的な解決が見つからない、実現させるために膨大な手間と時間がかかりすぎるなどの理由で妥協しなければならないことが沢山出てきます。さらに作ったものを売ってお金をもらおうと考えたら、自分が描きたいものだけ描くというわけにはいきません。モザイクもかけないとなりませんし、ましてや2人でやっていますから時には描きたくないものも描かざるを得ません。私は「ち●こなんか描きたくない」と何度か相方のTongに漏らしていますが、非情にも「それはない」と一蹴されてしまいます。

そんなわけで自分のためにと書いておきながら、結局は相方やプレイヤーを意識して完成度を高める努力をすることになります。しかしそればかり続くと今度は性衝動が薄れてくるんですよね。最近「苦行」のように背景ばかり描いてそれこそイ●ポになるかと思いましたが、こないだ菊穴を描いていたら元気になりました。ああ、やっぱり自分が抜ける絵を描いてナンボですね。


テカテカ

ちょっと、テカらせすぎました。別レイヤーなので調整利きますが。
こっそりH.H.Gの進行状況を一段進めました。実際は半分以上進んでいると思いますが控えめに。


破壊と再生

最近、Windows 7 を使い始めてから四苦八苦してばかりです。使い慣れたインターフェイスを大幅に変更することは古いXPユーザーに対し混乱を招くばかりで何の利益もない気がします。こないだも従来使えたものが使えなくなったことがわかり、開発者に軽く殺意を覚えたことがありました。私がOSに求めているのはソフトウェアとハードウェアを単純に橋渡しするだけのオペレーションシステムであってこんなものではない、と。

しかし新しいものを作り出すということは、古い常識を打ち破ることも必要なことです。時にはバッサリと旧式のものを切り捨てていかねばなりません。時としてそれが既存のユーザーにとって混乱を招くものであっても、今までなし得なかった技術を実現するためには止む得ない変更なのかもしれません。

以前も Macintosh のOSが9からXに移行されたとき、私はこんな華美なものは要らないと感じていました。とはいえ既に旧来の技術を継承しつづけるだけのOS9では、肥大化する機能拡張やリソースを食うソフトウェアに圧迫されて限界になっていたことを私も体感していました。OS Xになってからは安定性が抜群に高くなり、見た目以上の技術革新を感じましたので、今ではあの爆弾マーク連発のOS9に戻ろうなどとは思いもしません。そのうち Windows 7 もそう感じるようになるのでしょう。たぶん。

Tongと私も将来、旧来のエロゲの常識を打ち破ろうと新技術の導入や挑戦を繰り返し、完成度の高いものを目指しています。ただしそれがユーザーの求めていることなのかどうか。それで果たしてエロくなるのかどうか、常に疑問がつきまといます。たとえそれが技術的に素晴らしいものであったとしても、抜けなければただの糞ゲーです。ですが他にないものを作り、自分たちの考える理想を形にすればきっとそれを受け入れてくれるユーザーがいることを信じて作っています。

ちょっと前にもアイドルマスター2の内容が公開されましたが、大幅な仕様変更が物議を醸しているようです。既存ユーザーだけでは行き詰るゲーム市場で新たなユーザーを開拓するための仕様変更と理解できますが、一部(多数?)のファンがNOを突きつけているのを見ると、果たしてそれが正しい選択であったのか。発売になれば自ずと答えが出ますので、部外者の私は注目しつつも静かに見守りたいと思います。


背景

ここまで描いて誰得なのだろうと自分でも思います…

すごく…面倒です…


The Requiem Of Legacy Support

11月に突入してしまって大幅に制作が遅れていることに気づき愕然…

当初の計画ではもうとっくにH.H.Gを発売して、その売り上げを足しにして環境を一新するはずだったのに、なぜかマシンだけ新しくなって制作環境作りに四苦八苦しているという状態。アナログ絵描きならば道具を買い換えるだけで済む話が、PC絵描きは道具が揃っただけではどうにもならないものなのですね。はうあう。

私はPhotoshopのバージョン4から使っていますが、5から6に変わったときは何もかも投げ出したくなるような気持ちになりました。ショートカットの割り当てを変えるとか、信じられないことをAdobeは平気でやります。一度手癖になったものを修正するのは本当に骨が折れます。OSもWindowsXPから7になったわけですが、ちょっと設定を変えるのにどこをいじったらいいのかわからず四苦八苦。何でソフトウェアの会社というのはこんなに画面を変えたがるんでしょうか。バグフィクスだけでは商業的にアピールしにくいのはわかりますが、既存のユーザーを混乱させるのはカンベンしてつかーさい。

それはそうと、予定では今頃CS5を導入するはずだったのですが、経済的な理由でしばらくPhotoshop7でやることに。7だとintuos4のタッチホイールがデフォルトだと使いにくいのでカスタマイズしてみました。オートスクロール/ズームを使うと84.1%とか115%とか変な倍率に変わってジャギーが出るので、これをキーストーロークに変更して Ctrl+Num(+) / Ctrl+Num(-) を割り当て。これだと 25 / 33.3 / 50 / 66.7 /100 / 200%と倍率を整数倍に変化させられて、画面がジャギっぽくなくなります。他の機能はスキップして機能は2つに絞ったらなかなかいい感じ。

あとはAltキーや手の平キー押しとか慣れるとなかなかいい感じに描けるかなぁと思いつつ、違うボタンを押してイライラ…うー、絵が進まないっ。これもどれも旧技術にしがみついていた私が悪いのでしょうか?