ゲームのジャンルにFPS、TPSと言う物が有ります。
ご存知の方も多いとは思いますがFPSはFirst Person Shooter、TPSはThird Person Shooterの略で主にゲーム内でのカメラの位置に違いが有ります。
即ち、FPSはカメラ位置=プレーヤー自信の視点のゲームでありTPSはプレーヤー以外の第三者の視点(多くは自分が操作するキャラクタ、マイキャラの後方斜め上)のゲームという事になります。

では、カメラの位置の差はゲームにおいてどのような部分に影響を与えるのでしょうか。
一般にFPSはTPSに比べ没入感(ゲームの中に入っているかのような感覚)あるいはマイキャラとの一体感が高いと言われています。
ゆえに、FPSではゲーム画面を見つめる事により船酔いのような症状、いわゆる「3D酔い」が発生する場合が有ります。逆に言えばそれだけ没入感が高いという事かもしれません。

さて、ここまではシューティングゲームの話でしたが、これをエロコンテンツに置き換えるとどうなるでしょう。
さしずめFPSとはエロビデオで云う所の「ハメ撮り」であり、TPSは「カメラマンによるAV撮影」と言った感じでしょうか。

エロゲの場合は元々絵という事も有り「視点」よりは「構図」がより重視される傾向に有りますが、別の理由で一人称視点が採用される場合が有ります。
それは、プレーヤーの「野郎の汚いケツなんて見たくもない」あるいは絵師の「描きたくない」と言う要求です。

こう書いてしまうと、実も蓋も無いですが「汚い野郎は絵にならない」と言うのももっともな理由なのかもしれません。
しかしもう少し積極的な理由、例えば臨場感、没入感が出ると言った理由で一人称視点を採用するエロゲももっと増えても良いのではないかと思います。